子どもたちの状況

経済的困難を抱える高校生の現実

2010年から公立高校の授業料無償化がスタート。その後、私立高校に通う場合にも同額の「就学支援金」が
支給されることになりました。そして、2014年に制度が改正され、高等学校等就学支援金制度により、
高校の授業料が無償になりました。

しかし、高校生活には授業料の他に様々な費用(通学のための交通費、昼食代、部活で使う道具、参考書等)が
発生します。既存の奨学制度を利用しても、生活保護を受けていない非課税世帯では、全日制の公立高校で
年間約21万円、私立高校では年間約41万円ほどの負担がかかってきます。
(下の図をご参照ください)

経済的理由で高校を中途退学しなければならない

経済的困難な家庭では、高校生活に必要な費用を高校生のアルバイト代で賄っていくしかありません。
通学のための毎日の交通費や昼食代を稼ぐため、子どもたちは、日々アルバイトに追われ、学校帰りや夜遅くまで働きます。
その結果、勉強についていけなくなる…。
その状況を誰にも相談できず、最終的には高校を退学するというケースが後を絶ちません。

高校生の貧困は見えにくい

高校生への就学支援の問題は、これまであまり対策がとられていません。
高校生の居場所づくり活動を行っているNPO団体からは、「朝から何も食べていない子」「家に居場所がなくて学校でアルバイト
の時間まで過ごしている子」「家の中では勉強する場所がない子」など、
見た目ではわからない、様々な困難を抱えていることが報告されています。